2010年10月2日、僕は京都の円山公園音楽堂のステージの上で一生懸命歌っていた。客席には800人のお客さん。チケットがいらなかった子ども達やボランティアスタッフの皆さんをあわせれば、1,000人を越える人が集まってくれたことになる。最高の天候の中、美しい夕焼けが過ぎて、照らし出されたステージの上で、涙が出るほどの幸せを感じながら1回目の「歌って、語って、ハラダイス」は終了した。
去年、円山でのライブを機に僕は一つのことを決意した。それは「愛されるより愛することの方が大切だ」という僕が一番伝えたいメッセージを、恥ずかしがらずに精一杯発信することだった。しかし、蓋を開けてみると、ステージの上から「愛している」と伝えるつもりが、客席から「愛しているぞ」と盛大に伝えられる結果になった。
「それにしても、原田はなんて『アイ・ラブ・ミー』なんだ」と友達は口をそろえて言った。誰にも頼まれていないのに真ん中に立って旗を振る。そのエネルギーはどこからくるのだろう。その答えは確かに「『アイ・ラブ・ミー』だから」なのかもしれない。
アイ・ラブ・ユーでユー・ラブ・ミーで
アイ・ラブ・ミー。
僕は自分のことが大好きだ。全ての人の人生には意味があって、僕の人生にも何か意味があると信じている。愛せる自分を探し育てる力。もし独りよがりじゃない「アイ・ラブ・ミー」なら、きっとそれは今、この時代に必要とされているメッセージだ。
よし、もう一回やってみよう!周囲に迷惑をまき散らしながら、全力でやってみよう!!「アイ・ラブ・ミー」を原動力に、自分に出来る事を自分に歌える歌を世界にぶつけてみよう!僕は今年も円山公園音楽堂で「歌って、語って、ハラダイス」を開催することを決めた。
秋の京都、2011年10月15日、原田博行のライブをぜひ観に来て欲しい。「ハラダイス」にぜひ遊びに来て欲しい。
帰り道「まあ、アイ・ラブ・ミーもいいかもな」って、ちょっとあったまった心で、皆さんの顔に笑みがこぼれていたら最高だ。
円山公園で皆さんを心からお待ちしています!
原田博行